就職・転職に使える資格を紹介【電気主任技術者】 | 土木・建築の仕事との出会いを提供するメディア - アイゾメ
資格
作成日:2022.03.09 更新日:2022/03/04

就職・転職に使える資格を紹介【電気主任技術者】

電気主任技術者とは

電気主任技術者は、発電所や工場、ビルなどの電気設備の工事や維持の保安監督を行ないます。

電気主任技術者が行なう作業は主に3つです。

電気設備の点検

停電状態にして行なう年次点検と、毎月または毎日行なう定期点検の2種類があり、設備に異常がないか確認します。

電気設備の清掃

配線にほこりがたまっていると、ショートの原因になりかねません。故障を防ぐためにも、設備清掃は重要な作業です。

電気設備の故障対応・修理

電気設備が故障した際に、何が原因なのか解明し、どのような工事が必要かを判断します。状況により工事が必要な際には専門の電気工事士に修理を依頼し、修理作業の監督を行ないます。

電気主任技術者の資格は3種類

電気主任技術者として働くためには、「第三種電気主任技術者」「第二種電気主任技術者」「第一種電気主任技術者」のいずれかの資格が必要です。それぞれご紹介します。

第三種電気主任技術者

出力5千キロワット以上の発電所を除き、電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物を扱うことができる資格です。一次試験に合格する必要があります。

第二種電気主任技術者

電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物を扱うことができる資格です。一次試験と二次試験に合格する必要があります。

第一種電気主任技術者

電圧の制限なく、すべての事業用電気工作物を扱うことができる資格です。一次試験と二次試験に合格する必要があります。

一次試験は「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目がありますが、一部の科目に合格した場合、翌年度と翌々年度まで該当科目の試験が免除される「科目別合格制度」が適用されます。よって、必ずしも1年ですべての科目に合格する必要はなく、免除期間内の3年間で4科目に合格する方法もとれます。

二次試験は「電力・管理」「機械・制御」の2科目があります。二次試験に科目別合格制度はありません。ですが、一次試験に合格すれば翌年度の二次試験受験の際、一次試験が免除される「一次試験免除制度」が適用されます。

電気主任技術者の資格を活かして働く

電気設備はメーカーや通信会社、ホテル、商業施設、大学、病院など、さまざまな場所で使用されています。よって、電気設備の点検や整備を行なう電気主任技術者は、幅広い業界で必要とされる存在と言えるでしょう。

まとめ

電気主任技術者は電気設備の保安業務に携わるために重要な資格です。電気設備の点検はどの業界にも欠かせないため、社会貢献性が高い仕事といえるでしょう。

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