就職・転職に使える資格を紹介【CAD】 | 土木・建築の仕事との出会いを提供するメディア - アイゾメ
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作成日:2021.12.17 更新日:2021/12/16

就職・転職に使える資格を紹介【CAD】

CADとは

CADとは「Computer Aided Design」の略で、「キャド」と読みます。コンピュータ上で設計や製図ができるツールで、手書きの製図に比べて線の太さにズレが生じないため的確な作図ができます。
CADの仕事は機械や部品、建築物の設計をツールを使用して入力するオペレーション業務です。また、図面データの修正を行うこともあります。

このCADのツールを使用して、設計士や設計技術者の指示のもと様々な図面を作図する人をCADオペレーターといいます。

CADの資格を12種類紹介

現在、CADの国家資格は「機械・プラント製図技能士」の1種類です。
CAD資格は建築製図、機械製図、2次元、3次元など扱う製図の種類によって異なるので、自分の方向性に合った資格を選びましょう。主に12種類紹介します。

CAD利用技術者試験

CADの資格の中で最も知名度が高く、就職の際にアピールしやすい資格です。建築業界や機械部品製造の分野で仕事に就きたい方におすすめです。
2次元CADと3次元CADで試験が分かれています。

2次元CAD利用技術者試験

断面図を製図する2次元CADの資格で基礎、2級、1級の3階級があります。1級では建築、機械、トレースの3分野に分かれており、専門的な知識が問われます。
基礎と2級は受験資格はありません。1級のみ、過去の1級有資格者か2級有資格者であることが求められます。

3次元CAD利用技術者試験

立体を製図する3次元CADの資格で2級、準1級、1級の3階級があります。
2級の受験資格はありません。準1級は2級有資格者が受験可能です。さらに1級では、準1級とまたは2級の有資格者であることが求められます。

建築CAD検定試験

建築分野におけるCADの操作能力や知識を測る試験。建築系に特化しているため、CADオペレーターの仕事に就きたい方におすすめの資格です。
4級(高校での団体受験のみ)、3級、2級、準1級の4階級があり、どの階級も受験資格はありません。

AutoCADユーザーオートデスク認定資格プログラム

AutoCADというソフトウェアの開発企業であるオートデスク社が、CADに対するスキルを認定する試験。
初心者向けには「AutoCADユーザー試験」「Autodesk Revit Architectureユーザー試験」「Autodesk Fusion 360ユーザー試験」の3種類の試験があります。受験資格ありません。

中級者、上級者向けには「AutoCAD プロフェッショナル試験」「Autodesk Inventor プロフェッショナル試験」の2種類の試験があります。受験資格として、それぞれのCADソフトの使用経験が400時間程度であることが必要です。

Vectorworks操作技能ベーシック認定試験

デザイン性の高いものを作製するのに人気があるCADソフト、Vectorworks製品についての知識や操作スキルを問う試験。インテリアに強く、デザイナーになりたい方におすすめの資格です。受験資格はありません。

3次元設計能力検定試験

製造業での3DCADのオペレーション能力や設計能力を客観的に評価する試験。現在製造業でCADを使用して設計・製図をしている方が能力を測定するのにおすすめです。受験資格はありません。

CAD実務キャリア認定制度

CAD操作の技術・技能を認定する試験。学割や団体割があるので、学生や法人におすすめの資格です。受験資格はありません。

CADデザインマスター認定試験

作図能力CAD技術を認定する試験。建築、機械、設備、電気、土木など試験内容が広く、様々な業界で活かせます。受験資格はありません。

機械・プラント製図技能士

機械やプラントの製図技術を認定する試験。3級、2級、1級の3階級があります。
受験資格として実務経験が必要です。受験資格として2級は2年以上、1級は7年以上の実務経験が必要ですが、3級は実務経験がない場合でも受験できます。

CADの資格を活かして働く

CADオペレーターの仕事は実務経験や実践的なスキルが求められるため、必ずしも資格が必要なわけではありません。
しかし資格を取得していることは知識や技術の証明にもなり、実務が初めてという条件での就職や転職の際には、資格がある方が印象はいいでしょう。

CADオペレーターの就職先としては建設関連会社や輸送機器メーカー、電気機器メーカー、家具メーカー、デザイン設計事務所など、CADソフトウェアを必要とする職場が挙げられます。CADの作図スキルはあらゆる製造業で活かせるため、興味のある業種を選択することができるでしょう。

また正社員のみならず、派遣社員や契約社員、アルバイト・パートといった様々な雇用形態で働くことができます。

まとめ

CADオペレーターは資格以上に実務経験が重要な仕事ですが、資格を持っていることはクライアントの安心につながることや、就職・転職の際に印象が良くなることがあるかもしれません。実務経験を積み重ねながら、資格取得も目指してみてください。

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