就職・転職に使える資格を紹介【建築施工管理技士】

建築施工管理技士とは?
建築施工管理技士の役割は、建設現場で監督を行なうことです。作業工程表を作成し、納期に間に合うようなスケジュール管理、工事が安全に進められるように現場を指揮します。
この資格を持っていることで現場で責任者として活躍もでき、やりがいのある仕事につながります。
建築施工管理技士の資格を取得するには
1級と2級では、扱える工事現場の規模が異なります。2級は一般住宅程度、1級は高層ビルや公共施設などのより大きな建造物など、規模の制限なく工事を担当できます。
2級建築施工管理技士
基礎的なことが問われる第一次検定と応用が必要になる第二次検定があり、両方の筆記試験に合格した人が資格を取得できます。
一次検定は、満17歳以上の方は誰でも受験資格があります。
しかし、二次検定または二次検定のみを受験する場合は、以下の3つのどれかに当てはまることが受験資格となります。
・第一次検定の合格者であること
・一級建築士試験の合格者であること
・令和2年度まで行われていた、2級建築施工管理技士の学術試験を合格していること
1級建築施工管理技士
受験資格に必要な実務経験期間が最終学歴や学科によって細かく定められているため、受験を考えている方は注意が必要です。
一次検定
指定学科、指定学科以外のいずれも1年以上の指導監督的実務経験を含むことが必要です。
指定学科 |
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・大学、専門学校の「高度専門士」→卒業後3年以上 ・短期大学、5年制高等専門学校、専門学校の「専門士」→卒業後5年以上 ・高等学校、専門学校の「専門課程」→卒業後10年以上 ・その他(最終学歴問わず)→15年以上 ・2級建築士合格者、2級建築施工管理技術検定第二次検定合格者→合格後5年以上 |
指定学科以外 |
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・大学、専門学校の「高度専門士」→卒業後4年6ヶ月以上 ・短期大学、5年制高等専門学校、専門学校の「専門士」→卒業後7年6ヶ月以上 ・高等学校、専門学校の「専門課程」→卒業後11年6ヶ月以上 ・その他(最終学歴問わず)→15年以上 ・2級建築士合格者、2級建築施工管理技術検定第二次検定合格者→合格後5年以上 |
二次検定
受験資格は、一次検定の合格者であることです。
二次検定は、一次検定を受験した翌年までに受験しなければならないので注意が必要です。
建築施工管理技士の資格を活かして働く
資格を持っていることで、ゼネコンなどの建設会社はもちろん、施工管理技士の知識を活かして不動産屋で営業として働くこともできます。
1級建築施工管理技士の資格を持っている方は、さらに学習を重ね、建築士の資格取得も目指せます。知識が重なる部分があるため、比較的取得しやすいと言えるでしょう。建築士の資格も取得できると、建物の設計をする設計士として働くことも可能です。
このように、建築施工管理技士の資格を取得していると、その知識を活かして他の業界でも活躍できます。