就職・転職に使える資格を紹介【電気工事士】
電気工事士とは
電気工事士は、コンセントなどの電気設備の設置や取り外しなど、私たちの生活に欠かせない電気周りの工事をします。また、漏電調査などの人の安全に関わる電気設備の管理も電気工事士の仕事です。
オール電化やIT技術の増加によって現在電気工事の需要は増加しており、電気工事士の活躍も期待されています。
電気工事士の資格の種類は?
第一種電気工事士の試験は、誰でも受験ができます。例年、上期は6月頃、下期は10月頃が筆記試験日、それぞれその1〜2か月後が技能試験日となります。
合格率は高く、通信教育やハローワークの講座もあるため、独学でも合格できる可能性があります。
また、第一種電気工事士は第二種電気工事士の上級資格にあたります。まずは第二種電気工事士の資格を得ておくと、一般用電気工作物の施工技術といった基本的な知識が身につけられるため、合格への道がより拓けるでしょう。
第二種電気工事士
電圧が600V未満の電気工事が可能。
戸建ての一般住宅や小規模のオフィスなど屋内のエアコンやコンセント、配線や照明の設置・交換の工事などができます。
第一種電気工事士
最大電力が500KW未満の電気工事が可能。
第二種電気工事士の工事内容に加え、病院や鉄道などの大きな施設での電線設備や大型機材のメンテナンス、コンセントの配置まで幅広い業務ができます。
電気工事施工管理技士
電気工事における施工計画の作成、工事の工程・安全・品質などの管理、電気工事の監督業が行なえます。
この資格にも一級と二級があり、二級は4000万円未満の中小規模の建設現場で主任技術者として、一級は二級の範囲に加えてビルや商業施設など規模の大きい建設現場で管理技術者として活躍することができます。
電気工事士、電気工事施工管理技士の資格を活かして働く
電気工事士や電気工事施工管理技士の資格を持っているとどのような仕事に役立てられるのか、ご紹介します。
第二種電気工事士が就ける仕事
電気工事作業者 | 一般住宅や小規模テナントなどで、コンセントやエアコンの取り付けなどの電気工事をします。 |
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ビル設備管理 | 商業施設のモニタリングや緊急時の対応、日々の点検や設備交換などを行ないます。 |
サービスエンジニア | 医療機器やセキュリティ機器などの専門的な機械が故障した際に修理を行ないます。 |
第二種電気工事士が就ける仕事
就ける仕事は第二種電気工事士と似たものが多いですが、立場や活躍の幅が変わります。また、大きな施設での工事も担当するため、作業できる規模も変わってきます。
電気工事作業では大型の電気工事の最前線、ビル設備管理では責任者クラスとして活躍できます。
電気工事施工管理技士が就ける仕事
電機設備工事会社、大手中小の専門工事会社、総合建設会社の設備部、不動産管理会社、プラントエンジニアリング会社など、多くの企業に就職することができます。
まとめ
資格の種類 | できること | 働き方 |
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第二種電気工事士 | 600V以下の電気工事 | 一般住宅、テナントでコンセントやエアコンの取り付け、ビル設備管理など |
第一種電気工事士 | 500KW未満の電気工事 | 大きな施設で機材のメンテナンス、ビル設備管理の責任者など |
電気工事施設管理技士 | 工事の管理・監督業 | 電気設備管理会社、不動産管理会社など |
第一種電気工事士や電気工事施工管理技士の資格を取得すると、できることの幅が広がるので転職にも役に立ちます。
電気工事士の仕事は専門性も高く需要も多くあるため、電気工事士の資格取得は手に職をつけて収入を安定させることにも繋がるでしょう。