土木工事とは?仕事内容を紹介

土木工事はどんな仕事?
土木工事とは、道路工事やトンネル工事など、地面に関わるさまざまなものの建設・修繕を行なう工事のことです。
土木工事の現場で働く人を土木作業員といい、資材の運搬や掘削(くっさく)作業、機械を使った作業などを行ないます。さまざまな資材や重機を扱うので、危険が伴う作業も多々あります。安全に工事を進めるために、集中力や周囲との連携が求められる仕事です。
土木工事の種類
土木工事にはさまざまな種類がありますが、代表的な5つの工事をご紹介します。
道路工事 | 人や車が安全に通行できるように、アスファルトやコンクリートで地面を舗装する工事です。新しく道路をつくる新設工事、道路の安全性や利便性を高めるために行なう改良工事、老朽化した道路のメンテナンスをする、維持・修繕工事の3種類があります。 |
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トンネル工事 | 主に交通路や水道、電線などライフラインの設置を目的とする工事です。土砂や岩石を掘り取る掘削作業によってつくられています。 |
ダム建設工事 | コンクリートや土砂、岩石などの材料をもとにダムを建設します。川の水を貯めてさまざまな用途で使うための利水ダムや、土砂流を受け止める砂防ダムなどがあります。 |
橋梁(きょうりょう)工事 | 橋をつくる工事です。床となる上部構造と、荷重を地盤に伝える橋台・橋脚などの下部構造に分かれています。 |
河川工事 | 堤防の設置や河川の掘削をする工事です。大雨による川の氾濫を防ぎ、安全性を保つために行ないます。 |
土木作業員の給料、働く環境をチェック
次に、土木作業員の給料や仕事環境について説明します。
土木作業員の平均日給は15,000円、平均月給は250,000円です(※)。
(※)集計期間2021年5月〜2021年10月<マイナビバイト調べ>
土木作業員の1日は朝礼から始まります。その日の作業内容を確認した後、体をほぐすために体操をします。
朝礼が終わったら作業開始です。昼休憩以外にもこまめに小休憩を取り、無理のないように作業を進めていきます。
土木工事の現場は全て屋外なので、安全面や近隣住民への配慮から、日が暮れるまでに作業を終えることが多いです。最後に片付けを済ませたら、1日の仕事は終了です。
土木作業員になるには?
土木作業員は資格がなくても挑戦できる仕事です。実際に、未経験から土木作業員として働く人も少なくありません。
土木作業員の雇用形態はさまざまで、正社員はもちろん、派遣社員や契約社員、アルバイトなどの非正規の求人も多くあります。また、日払いや週払いで給料を受け取れる会社や寮完備の会社もあるため、自分のライフスタイルに合わせた働き方を選択できる職業といえるでしょう。
土木作業員としての活躍を広げるには、土木施工管理技士の資格を取ることをおすすめします。土木施工管理技士は国家資格であり、現場の安全管理、工程管理、品質管理を担う重要な仕事です。キャリアアップや昇給にも大きく影響するので、ぜひ取得を目指しましょう。
土木作業員・土木工事の将来性は?
道路や橋、トンネルなどをつくる土木工事は、人々の生活に欠かせないものです。インフラの維持・補修工事や自然災害による復旧工事など、土木作業員は今後も活躍が期待されるでしょう。
しかし、将来を担う若手の土木作業員が不足しているのが現状です。この実態から、国土交通省は賃金の引き上げや安定した休暇の取得など、さまざまな取り組みを行なっています。
また、工事現場における機械化・自動化が進んでいるため、土木作業員の体力的な負担や危険性も改善されていくでしょう。
土木作業員に向いている人
土木工事では、橋やトンネルなどさまざまなものをつくるため、ものづくりが好きな人は土木作業員に向いているかもしれません。また、機械に触れることが好きな人は、土木作業員の仕事にやりがいを感じられるでしょう。
近年は女性の土木作業員が注目され、「土木系女子(ドボジョ)」という愛称で呼ばれるようになりました。現場における更衣室の設置など、女性が活躍できるための環境づくりが進んでいます。
かつては3K(きつい・危険・汚い)と言われていた土木作業員ですが、作業の機械化や女性進出などによってさまざまな人が活躍できる仕事へと変化しつつあります。人々の生活を支えるものをつくる土木作業員は、やりがいのある魅力的な職業です。
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