トンネル工事とは?仕事内容を紹介 | 土木・建築の仕事との出会いを提供するメディア - アイゾメ
ノウハウ
作成日:2021.12.03 更新日:2022/06/16

トンネル工事とは?仕事内容を紹介

トンネル工事はどんな仕事

トンネル工事は機械や人力、時にはダイナマイトを使って岩盤を掘り進め、そこにセグメント(コンクリート製で、組み立てるとトンネルの壁になるもの)を組み立ててトンネルを作っていきます。

主な施工方法を3種類ご紹介します。

・シールド工法

土を掘りながらセグメントを立てられるシールド機を使用します。安全に工事が進められるため、主に地下鉄や下水道トンネルの工事に使われるのがシールド工法です。
砂、粘土、岩盤など様々な地質を掘ることができ、平地部にトンネルを作るのに長けています。

・TBM工法

山地部の岩盤などにトンネルを作る場合に使われる方法です。発電用導水路トンネルなどの工事に使用されています。
他の工法に比べてトンネルを作れるスピードが速くなるので、より早く工事を進めたいときにTBM(トンネル・ボーリング・マシン)を使用します。

・山岳工法

山地部の岩盤にトンネルを作る場合に使われる方法です。道路トンネルなどの工事に使用されています。
岩盤を機械や人力、時にはダイナマイトで爆破してトンネルを掘ります。掘りながら直接地盤を確認できるので、地質の変化や障害物などに対応しやすい工法です。

給料をチェック

トンネル工事の給料は、平均月給228,519円(※)となっています。

(※) 集計期間2021年4月〜9月<マイナビバイト調べ>

工事に関係する資格を取得すると携われる作業が増えるので、給料アップに繋がります。

トンネル工事で所有していると有利な資格は、「大型自動車免許」や「火薬類取扱保安責任者」です。

トンネル工事に関わるには?

トンネル工事に関わるには、トンネル工事を請け負う土木会社に就職し、トンネル掘削作業員になる必要があります。
工事現場で経験を積み、必要に応じて工事で使用する大型重機や火薬の資格・免許を取得することで、よりトンネル工事に深く関われます。

ステップアップするためのおすすめの資格は?

トンネル工事には様々な専門的な技術が求められるので、実務経験を積みながら資格や免許を取得することでステップアップに繋がります。

「大型自動車免許」や「大型自動車特殊免許」の資格を取得すると、工事で使用するパワーショベルやブルードーザーを操縦でき、活躍の幅が広がります。
「火薬類取扱保安責任者」や「発破技士」の資格を取得すると、ダイナマイトの発破で岩盤を掘れる機械を扱えるようになるので、様々な工事現場での活躍が期待できます。

他にも「土木施工管理技士」の資格を取得すると、土木現場の施工管理ができるため、現場の責任者や監督のような立場で活躍ができます。

トンネル工事の未来、AIシステムの開発も

トンネル工事はインフラ整備に携わるため、需要の絶えない仕事です。近年では自然災害や老朽化に備えるための整備工事が増加しており、トンネル工事の売り上げは増収しています。

しかし人手不足という大きな課題もあり、解消のために国土交通省が「建設業働き方改革加速化プログラム」を策定、3つの改革が進められています。

長時間労働の是正

週休2日工事を大幅に拡大します。長時間労働にならないよう適切な工期設定ができるように、ガイドラインを改訂します。

技能に基づく適正な給与

技能や経験にふさわしい処遇が実現できるよう、能力評価制度を策定します。

生産性の向上

IoTを導入して工事書類作成の負担を減らし、ICTやAIを使用して工事現場での生産性の向上を図ります。

また、人手不足の解消のため、大手企業や大手ゼネコンではトンネル掘削の自動化や、複数の施工パターンをAIが判断する、といった工事現場で使用できるAIを開発しています。
AIによって生産性が向上し人材不足をカバーできる、工事日程を短縮して休日が取れる好循環なのです。

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