鉄筋工事とは?仕事内容を紹介 | 土木・建築の仕事との出会いを提供するメディア - アイゾメ
ノウハウ
作成日:2021.11.01

鉄筋工事とは?仕事内容を紹介

鉄筋工事はどんな仕事?

鉄筋工事とは、建築物の骨組みとなる鉄筋を組み立てる工事です。建物の耐久性に直結するため、鉄筋工事は建物づくりにおいて重要な役割を担っています。

鉄筋工事の工程は大きく分けて6つあります。
まず、作業の指標となる施工図・鉄筋の加工指示を出すための加工帳を作成します。加工帳をもとに鉄筋加工が行なわれるので、資料作成も重要な仕事の一つです。

加工帳を作成したら、鉄筋加工場で鉄筋を加工します。鉄筋を切断したり曲げたりする作業を行ない、現場へ送り届けます。

加工された鉄筋が現場に届いたら、いよいよ作業開始です。

施工図を確認しながら鉄筋を取り付けていきます(配筋)。鉄筋を正確な位置に組み立てていくのは、まさに熟練の技です。

配筋した後は鉄筋同士を繋げる必要があります。鉄筋を繋げる作業を嵌合(かんごう)といい、建物の強度に大きく関わる重要な工程です。

次に、鉄筋の位置を固定するために、ハッカーという工具と針金を使って結束を行ないます。正確な位置で固定する必要があるため、丁寧でスピーディーな作業が求められます。

最後に、施工図通りに鉄筋が組み立てられているかを検査します。建物が完成すると鉄筋は見えなくなるので、入念なチェックが欠かせません。配筋基準をクリアしていたら、鉄筋工の仕事は完了です。

給料、働く環境をチェック

次に、鉄筋工の給料や仕事環境について説明します。
鉄筋工の平均日給は15,625円、平均月給は199,538円です(※)。
(※)集計期間2021年3月〜2021年8月<マイナビバイト調べ>

一般的に、鉄筋工の仕事は朝の朝礼から始まります。連絡事項の伝達はもちろん、職人同士でのコミュニケーションを取る大切な時間です。

朝礼後は、スムーズに鉄筋の組み立てができるように資材を移動する作業を行ないます。職人同士で協力しながら運ぶので、しっかりと連携が取れているかが重要です。

移動が済んだら、施工図をもとに鉄筋の組み立て作業を行ないます。休憩を挟みながら、正確に各工程をこなしていきます。
夕方ごろに作業を切り上げ、片付け・清掃を行なって1日の仕事は終了です。

鉄筋工になるには?将来は?

鉄筋工は未経験から始められる職業です。まずは見習いとして働き、先輩職人に仕事を教わりながら技術を身につけることができます。

また、資格を取ることで仕事の幅が広がる可能性があります。
資格取得支援制度を設けている会社もあるので、スキルアップがしやすい職業といえます。

鉄筋工は建築物だけでなく、トンネルや橋など構造物における工事でも必要とされているので、幅広く活躍できる仕事です。

鉄筋工としてさらに活躍するための資格

鉄筋工として活躍するために役立つ資格をいくつか紹介します。

鉄筋施工技能士

国家検定制度で認められている資格であり、鉄筋施工図作成作業と鉄筋組立て作業についての技術を証明できるものです。1級または2級を取得すると、会社によっては資格手当がもらえることもあります。また、公共工事などでは1級鉄筋施工技能士の常駐が義務付けられているため、有資格者は重宝されるでしょう。

録鉄筋基幹技能者

国土交通省の登録資格です。現場で働く鉄筋工のトップとして、指示や指導を行なうことができます。ほかにも、品質管理や安全衛生管理などさまざまな役割を担うことができ、仕事の幅が広がる資格です。

玉掛け特別教育・技能講習

玉掛けとは、クレーンのフックに荷物を掛けたり外したりする作業のことです。玉掛け特別教育を受けることで、1t未満の荷物の玉掛け作業を行なうことができます。1t以上の荷物を玉掛けするには、玉掛け技能講習を受ける必要があります。

鉄筋工が向いている人

鉄筋工事は鉄筋を組み立てる作業がメインとなります。何かを作ったり組み立てたりすることが好きな人は楽しく仕事ができるでしょう。

鉄筋工同士はもちろん、他職種の職人とも密な連携を取ることが大切です。周囲とコミュニケーションを取り、協力して仕事を進められる人に向いている職業といえます。

建物の骨組みを作る鉄筋工は、安全で丈夫な建物をつくる上で欠かせない存在です。縁の下の力持ちとして、建築工事において非常に重要な役割を果たしています。
自分が作ったものが土台となり建物が出来上がっていくので、大きなやりがいや喜びを感じられるでしょう。

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