水道施設工事とは?仕事内容を紹介 | 土木・建築の仕事との出会いを提供するメディア - アイゾメ
ノウハウ
作成日:2021.10.29

水道施設工事とは?仕事内容を紹介

水道施設工事はどんな仕事?

水道施設工事とは、「上水道、工業用水道等のための取水、浄水、配水等の施設を築造する工事又は公共下水道、若しくは流域下水道の処理設備を設置する工事」をいいます。これは国土交通省の建設業許可ガイドラインによるものですが、よりわかりやすく言い換えると、水道設置工事は水道設備を設置するための工事です。

具体的には、取水施設工事、浄水施設工事、配水施設工事、下水処理設備工事が水道施設工事に当てはまります。

水道施設工事と管工事の違いは?

水道施設工事と間違えやすい工事として、「管工事」があります。どちらにも上下水道の工事が含まれており、その区分けは複雑に思えますが、実際はそれぞれ行なえる工事の内容が違うのです。ここでは、2つの工事の違いについて、簡単に説明します。

まず、水道施設工事は、上水道の「取水設備」「浄水場」「配水場・配水管」などの施設を設置する工事と、下水処理場内の処理設備を築造・設置する工事のことをいいいます。

一方の管工事は、家屋やその他施設の敷地内の配管工事や、上下水道の配水小管を設置する工事を指します。例えば、住宅を建設する際にはトイレの配管工事や冷暖房の空調設備工事が必要になりますが、これらは管工事に含まれます。

水道施設工事に対し、家屋や施設内の配管工事が管工事、と覚えておけばよいでしょう。

水道施設工の給料、将来は独立も

水道施設工の気になる平均月給は、250,000円(※1)です。
(※1)集計期間2021年3月〜2021年8月<マイナビバイト調べ>

将来は、水道施設工事業者として必要な許可を取得すれば、独立開業することも可能です。その際は、管工事などの許可も合わせて取得すると、事業拡大の可能性が広がります。

開業のために必要な資格と許可要件

水道施設工事業者として開業するためには、建設業の許可を取得することが第一歩です(※2)。建設業の許可を取得するためには、一級土木施工管理技士などの資格保有者や学歴に応じた年数の実務経験を積んだ人を「専任技術者」として配置すること、個人事業主であれば本人または支配人のうち1人が「経営業務管理責任者」の要件を満たすことなどが必要な条件です。

専任技術者の要件は、一般建設業と特定建設業で異なります。どちらの場合も、それぞれに定められたいくつかの要件のうちいずれかを満たすことで専任技術者となることができます。所定の国家資格等を有していることも要件の1つであり、例えば1級土木施工管理技士は一般建設業でも特定建設業でも専任技術者となり得る資格です。

一方、経営業務管理責任者としての要件を満たすには、水道工事業における5年以上の役員・事業主・支店長等の経験もしくは執行役員等としての経営経験があること、7年以上の経営補佐経験があることが求められます。また、水道工事業以外の建設業の場合は、7年以上の役員・事業主・支店長等の経験が必要とされます。

(※2)軽微な工事や附帯工事のみ行なう場合は、建設業の許可は不要。

水道施設工として働くには

水道施設工事は、人々の生活になくてはならない「水」にかかわる重要な仕事です。水道は将来的にも必要不可欠なインフラ設備であるため、水道施設工は今後も安定した需要のある職業といえます。

また、必要な条件を満たせば開業も可能で、将来は独立したいという方にも向いている職業です。ぜひ、求人サイトなどで募集状況をチェックしてみてください。

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