左官工事とは?仕事内容を紹介 | 土木・建築の仕事との出会いを提供するメディア - アイゾメ
ノウハウ
作成日:2021.06.21 更新日:2021/12/09

左官工事とは?仕事内容を紹介

左官工事の種類

左官工事とは、建物の壁や床の下地づくりと、仕上げ塗りを行なう仕事です。手作業が多く、職人としての技術が求められます。

下地づくりは、建物の基礎となるので表に出ることは少ないですが、ていねいさが問われます。

仕上げ塗りは壁などの表面を塗って仕上げる作業です。求められるデザインや機能性によって、材料を変えて行ないます。

左官はどんな仕事?

左官の基本的な仕事は塗りの作業。コテという道具を使って、床や壁を仕上げます。素材や用途によってコテを細かく使い分けたり、コテ跡が建築物の雰囲気を左右したりすることから、精密さが求められます。

塗り以外にも、左官が受け持つ仕事はたくさんあります。長時間同じような姿勢で作業することが多く、塗り壁の材料やタイルの運搬もあり、かなり体力を使います。

給料、働く環境をチェック

左官の給与形態は日給月給制が多く、技能によって給与が変わるケースがほとんど。平均日給は9,000円です。(※)

経験を積み、「左官技能士」「登録左官技能士」などの資格を取得することで、給与アップの可能性が上がります。

多くの左官は、朝8時ごろから夕方5時ごろまで現場に常駐しています。作業前に集合し、材料や道具の準備、積み込み、現場への移動を済まさなければならないため、さらに早い時間から仕事を開始していることもあります。

また、時間帯を気にせずに行える作業が多いので、繁忙期には遅い時間まで残業が続く場合もあります。

(※)集計期間2020年9月〜2021年3月<マイナビバイト調べ>

左官職人になるには?将来は?

左官になるには、左官工事会社などに入社し、見習いから始めるのが一般的です。特別な資格は必要ありません。職人の高齢化が進んでいる職業なので、若年層の育成に力を入れている会社が多く、未経験でも挑戦しやすい環境です。

一人前の職人になった後は、作業主任、職長、親方といったキャリアアップが想定されます。また、独立して一人親方として活躍する道もあります。

近年では、左官のコテ作業の芸術性が評価され、クライアントからのニーズが高まってきています。左官によって修復された桜田門の漆喰や、東京駅駅舎の干支の像などは、海外でも話題となりました。

このニーズに応えるためにも、若手を育成し、技術を継承していこうとする動きが強まっているのです。

左官が向いている人

左官は、高度な技術が必要な専門的職業です。求められる技は多く、常に腕を磨き続ける努力が必要なので、ひとつのことを極めたい人には向いている職業です。

また、左官の仕事は反復作業が多いことから、同じ作業をコツコツと続ける根気強さがある人は、左官の仕事をしっかりこなせるでしょう。

自分の感性を活かしたいという人にとっても、左官の仕事はおすすめです。コテを使って壁に模様をつけるなど、各職人のセンスに任される作業も多くあります。なかには、手がけた壁がアートとして高く評価され、海外で個展を開いた職人もいます。

左官はひとつの技術を磨き続ける、奥の深い仕事です。「職人技」と言われるように、経験や努力が形として現れることは、働くうえで大きな喜びになるでしょう。

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