内装工事とは?仕事内容を紹介
内装工とはどんな仕事?
ひとことで内装工といっても工事ごとに求められる技術が違うため、それぞれの領域に特化した専門の職人をまとめて内装工と呼びます。
たとえば、ボード工事を行なうボード張り工、クロス工事を行なうクロス職人、塗装を行なう塗装工なども、すべて内装工です。
ひとつの工事に特化した職人のほか、最近ではさまざまな作業がこなせる多能工と呼ばれる内装工も増えていて、特に小規模なリフォーム工事では、いくつもの工事に関する技術を持った多能工が活躍する場合が多くなっています。
「内装工事」の種類
内装工事とは、その名のとおり建物の中で人の目に触れる「内装」を仕上げる工事。住宅、ビルや商業施設など、建物に入ったときの第一印象を大きく左右します。ここではまず、その代表的な種類について説明します。
軽鉄工事 | 二重天井や間仕切り、壁などの骨組みとなる軽量鉄骨(LGS)を組み立てる作業 |
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ボード工事 | 木やLGSの下地の上に石膏ボードなどを張る作業 |
クロス工事 | 石膏ボードなどの上に壁紙を貼る作業 |
塗装工事 | 専用のハケやローラーで壁や天井に塗装を施す作業 |
左官工事 | 壁や床をコテで仕上げる作業 |
床仕上げ工事 | フローリングやクッションフロア、カーペットなどの床材をはめ込む作業 |
ほかにも、ドアやふすまなどを設置する木製建具工事、オリジナルの造作家具を作成し現場で据え付ける家具工事があります。
給料、働く環境をチェック
工事の仕上がりが目に見えるかたちでわかり、達成感を感じられる内装工の仕事。そんな内装工の全国平均年収は約361万円(※1)、平均日給は10,000円(※2)となっています。
実務経験を積み、国家検定である「内装仕上げ施工技能士」などの専門資格を取得できれば、キャリアアップや年収アップが狙えるのはもちろん、現場で働くときの自信ややりがいにもつながります。
内装の仕事は一般的な建築現場と同様、朝8時ごろから夕方17時ごろまでが作業時間となりますが、ほかの建設系職種とは違い夜間作業が発生することもあります。ただし、屋内作業のため天候に影響を受けず作業できることが、内装工ならではのメリットです。
(※1)厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)より
(※2)集計期間2020年9月〜2021年3月<マイナビバイト調べ>
内装工になるには?未経験OK?将来は独立も!
内装工になるために特別に必要な資格や学歴はありません。内装工事会社に見習いの作業員として入社し、現場の先輩から技術を学ぶことが一般的。そのため、未経験者でも安心です。また、技術を早く身につけたい場合は、職業訓練校に入学して基礎を固めてから内装工事会社に入社する道もあります。
下積みの内装工としてキャリアを積み技術が身につけば、将来は独立開業することも可能。建設業のなかでも、ひとりで行なうことができる作業の多い内装工は、比較的独立しやすいといわれています。
内装工が向いているのはこんな人
仕上げの美しさが重視される内装工の仕事。そのほとんどが手作業となるため、手先が器用で細かい作業が得意な人にはぴったりの仕事といえそうです。逆に、集中力や忍耐力がないタイプの人にとっては大変な仕事かもしれません。
また、内装は完成度の高い仕上がりが求められるため、インテリアやデザインが好きで、美的感覚に優れている人であれば内装の仕事を楽しんで行なうことができるでしょう。
建設の仕事である以上、重い材料を運ぶ、足場作業を行なうなど体力が必要な作業も多くあります。体を動かすことが好きな人も内装工に向いているといえそうです。
内装工は、自分の仕事が建物の美しさや使いやすさに直結し、達成感がある仕事です。建物を使う人の笑顔を見たり、感謝の言葉を受け取ったりできるのは内装工としての大きなやりがいです。
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